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奈良市ではなぜ“シカ”にお金を掛けるのか?
~「歯科」の都道府県別登録分布と「歯科診療代」支出ランキング~

生活習慣病の改善と予防、健康の増進が大きな関心を集める現代。
過去のランキングでも、厚生労働省が策定した「健康づくりのための運動指針2006」や「スポーツクラブの都道府県分布」を紹介しています。しかし、適度な運動も、食生活の改善も、健康な歯があってこそ……というわけで、今回は「歯の健康」に着目したランキングを作成しました。日本一歯を大切にする都市と、歯科医の登録件数が多い都道府県を、それぞれ詳しく見てみましょう。

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歯の健康に関する取り組みといえば、8020運動が有名。
これは、満80歳で20本以上の歯を残そうと、厚生労働省や日本歯科医師会などが推進しているものです。
この運動の背景には、戦後一貫して、子ども(幼稚園から高校まで)の虫歯が増加傾向にあったという事実があります。この“虫歯時代”は1970年代まで続き、80年代に入ると治療環境の整備などによって虫歯は減少に転じました。その後も、虫歯予防に関する技術の高度化や意識の浸透、食生活の変化などによって、虫歯は減少し続けています。

ということは、現代ではほとんど歯医者さんには行かなくなったのでしょうか?そこで、各家庭の「歯科診療代」の支出額を調べてみました。1世帯あたりの支出年間金額(2011年)によると、全国平均は14,979円。支出が最も多い奈良市は41,977円で、なんと全国平均の約2.8倍です。続くさいたま市が27,376円、富山市が25,228円ですから、奈良市は断トツで歯を大切にしているといえるでしょう。奈良だけに、“シカ”にはお金を掛けるのかもしれません。<図1>

<図1>都道府県庁所在地および政令指定都市1世帯(総世帯)の「歯科診療代」年間支出金額(2011年)

次に、歯医者さんの件数を見てみましょう。タウンページデータベースに登録されている業種分類「歯科関連業種」の登録件数は2003年以降増加を続け、ここ数年はほぼ横ばいとなっています。内訳を見ると「歯科」はやや減少しているものの、「矯正歯科」や「小児歯科」「歯科口腔外科」は増加傾向にあります。虫歯が減少傾向の中で、歯科診療も虫歯治療から虫歯予防・オーラルケアへとシフトしているのかもしれません。<図2>

<図2>「歯科関連業種」の登録件数推移(2003年~2012年)

さらに、都道府県別ではどうなのか、先ほどの歯科関連業種の中から、「歯科」だけを抜き出して見てみましょう。
トップの東京都は人口10万人当たり65.71件。過去のランキング「薬局の都道府県分布(リンクはる)」でトップの佐賀県(人口10万人あたり69.59件)と同じくらいの密度です。2位は大阪府(52.54件)、3位は福岡県(52.06件)で、和歌山県(50.95件)、北海道(49.51件)、広島県(49.25件)、長崎県(47.78件)、徳島県(46.92件)なども上位に顔を出しています。また歯科が最も少ない福井県(29.76件)では、東京の半分以下の件数に留まりました。<図3>

<図3> 歯科件数による偏差値の都道府県ランキング(2012年)

凡例

順位
○○県
登録件数
10万人あたり
対前年順位
順位
2007年
2009年
2011年
2012年
1位
東京都
東京都
東京都
東京都
9,940
78.52
9,989
76.72
9,721
73.87
8,671
65.71

日本一歯を大切にするのは奈良市、人口当たりの歯医者さんの登録件数が多いのは東京都という結果になりました。
「そういえば実は最近歯が痛む」という皆さん、たまには歯医者さんに予約を入れてみてはいかがでしょうか?
健康な歯とともに新年度を迎える、今が良い機会かもしれません。

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【調査概要】
都道府県別 人口約10万人※に対する歯科の登録件数分布及び年別の推移を掲載します。

対象期間と抽出方法:2007年・2009年・2011年・2012年の各4月時点で、タウンページデータベースの業種分類「歯科」に登録されている件数を集計し算出。なお、業種分類「歯科」中に、同一住所で同一掲載名の電話番号の登録が複数ある場合は、データ件数を1件として集計しています。
1人あたりの登録件数は、小数点以下数桁になるため10万人換算をしています。
掲載情報は2013年3月時点のものです。