今回お話をうかがったのは、日本初のデンタル通販会社である「フィード株式会社」。1983年に輸入歯ブラシの歯科医院向けメールオーダーを開始して以来、年2回のペースで発行する商品カタログで顧客を広げてきた。現在の登録顧客数は歯科医院だけで約4万8000件。実に全国の歯科医院の3件に2件が同社の顧客ということになる。
デンタル通販業界のトップを独走する同社がタウンページデータベースを導入したのは1996年のこと。タウンページデータベースの情報が同社の新規顧客獲得や業務拡大にどのように役立ってきたのか。その活用法について同社管理統括本部 取締役本部長 若林雄一さんに聞いた。

管理統轄本部 取締役本部長 若林 雄一 氏
創業は1980年ですね。当初は炭坑用土木機械の部品の販売をなさっていたそうですが、デンタルの商品を手掛けるようになったのはいつからでしょうか。そのきっかけは?
若林 創業当時は「極東物流株式会社」という社名で、主に油圧・空圧部品を販売する商社としてスタートしました。私がシステム開発の専任者として入社したのはすでに当社が拡大期に入った頃でしたので、創業当時のことは社長である内田の話によるところが大きいのですが、以前勤めていた会社が土木機材のメンテナンスをしていたため、そのノウハウを活かした起業だったようです。また好奇心旺盛な内田は本業の傍ら貿易を独学で学び、輸入業務も手がけるようになりました。最初に輸入したのは、ロータリーアクチュエーターという油圧機器。ドイツの小さなメーカーの製品ですが、輸入代理店としてこの油圧機器の取り扱いは今でも続いています。
管理統轄本部 取締役本部長
若林 雄一 氏
現在主力のデンタル分野に進出したのは創業から3年目、油圧機器の輸入業務が軌道に乗った1983年のことです。内田の知人である歯医者さんから歯ブラシの輸入を勧められ、とにかくやってみた、というのがそもそものきっかけでした。
歯医者さんが日々の診療で使う用品の国内流通経路はどうなっているかというと、いくつもの問屋さんや卸業者さん、そして小売業者さんがメーカーから歯医者さんまでの間を支えています。歯医者さんをサポートしていく体制としては万全の構えができているわけですが、結果的に値段が高めになってしまう。こうした事情を知るその歯医者さんが、当社の輸入ノウハウを活かせば歯磨き指導用の歯ブラシを安く手に入れることができるのではないか、と持ちかけてきたわけです。この時の「面白そうだな、やってみよう」という内田の気軽なチャレンジが、デンタル業界へ進出したきっかけでした。
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